使った教材やアプリの紹介
★ここでは国試を迎えるにあたって、実際に使った参考書、過去問、アプリなどを紹介します。そして少しのアドバイス。
【文房具】なし
えっ、と思うでしょう。
勉強するのに「文房具なし」って、どういうこと?、と。
模試や国試の際には、もちろん使いましたが。
※クルトガ、mono消しゴム、三菱鉛筆HB、そこらへんで買った鉛筆削りです。
なぜ「文房具なし」と書いたのかというと、私はほとんどの教材を「電子化」して使用したからです。
ただ、書籍の電子化はグレーな部分があり、自炊(自分で本を切ったりスキャンしたりする)かつ個人利用なら問題ないのですが、電子化したデータを販売する、大人数に配布するとなると著作権法的にアウトです。
※メルカリで青本データをあたかも別の書籍のおまけとして2万円で売ろうとしている方がいたので、即刻通報しました(笑)
【電子機器】
・iPad Pro12.9インチ
・Apple pencil
電子化した参考書などはすべてiPadへ。
サイズはもう一つ小さい物でも良かったかもしれませんが、当時はこのサイズでないとApple Pencilが(確か)使えなかったので、12.9インチ一択。
電子化した青本に、薬ゼミの講義の内容などを書き込みました。
また、過去問などもすべて電子化しているので、iPad1つで何もかもが事足りる。
あんなに重い青本を持ち歩かなくて良い、とにかく軽い、いつでもどこでも、思い立った時に様々な参考書や過去問が開ける。
メリットばかりですが、もちろんデメリットもありました。
それは、「紙媒体で勉強してきたスタイルから電子媒体に変更する」ということです。
これは終盤まで引きずることになった点です。
私は「読んで見て覚える」「書き殴る」スタイルだったので、定期試験でもわざわざまとめノートを作るということはしないタイプでした。
この「読んで覚える」スタイルの人は、今使っている媒体(紙or電子)を高学年になってから変えないほうがいいです。
馴染みのある媒体、参考書で勉強するのが一番良いでしょう。
参考書はあくまでも参考程度にチラ見する、問題を解く、くらいであればiPad+電子化がオススメです。
使って損はない。
一度使えばその便利さに慣れてしまい、紙には戻れません。
【アプリ】
・電子化したデータ(PDF)の閲覧
・ノートを作る、青本に書き込む
→GoodNotes
・スキマ時間
→薬剤師国家試験予備校ヤクシ全範囲700選、薬学生ドリル
PDFに書き込みができるノート系アプリとしてはGoodNotesしか使ったことがありませんが、素晴らしいです。
「紙ではもうノートを作らない」と決心させたアプリ。直線も引けるし、ネットからコピペした文章をいじって貼り付けられます。付箋代わりにブックマークできるので、すぐに目的のページへ。ペンの太さも色もマーカーも自由自在……と、良いところを挙げたらキリがない。
スキマ時間に使っていたアプリ、特に「全範囲700選」は何周もしました。一部、法改正などで解答が間違っていますが、使えるアプリです。
【参考書】薬ゼミ青本1〜9
万人が使っている参考書。
とりあえず大学で買わせられた、という方も多いはず。
私は4年生の時にCBTに向けて当時の青本を購入し、青本を「読んで」勉強しました。
CBTではコアカリを何周もする人が周りには多く、中には40周したという超ツワモノも。
コアカリに関して、私は物化生3周、その他の2冊に関してはほぼ触れませんでした…(現在はコアカリがだいぶ薄くなっているようですね)。
ですので、4年生の頃から青本に親しみはありました。必然的に国試対策も青本。
ただし、私は多くの薬学生とは違い、青本を「電子化」して使用しました。
【過去問】ファーマプロダクトの完全ナビ
解説の深さが圧倒的に違います。
これ一冊で問題が理解できる。
わざわざ参考書を開いて自分で理解、という段階が不要。
青本系の回数別問題集では、103回の問題集からサイズが大きくなり、類題を載せるようになりました。青本系のメリットであった「小さいサイズ」でなくなり、魅力は半減。まるでメディセレの問題集のようになりました(メディセレの方が分厚い)。
一方で、ファーマプロダクトの完全ナビには類題はありません。
しかし、青本系の103回と完全ナビの103回を同じ問題で比較したところ、完全ナビではしっかり根本から解説している部分を青本系は省略し、代わりに類題でカバーしているような印象でした。
問題を「たくさん解いて覚える」スタイルの方は青本系やメディセレの方が向いているかもしれません。
私は「読んで理解して覚える」スタイルなので、完全ナビと波長が合いました。
【番外編】
・南山堂 薬物治療学
・妊婦禁忌の薬の替え歌
・薬ゼミ 薬学生のための計算問題集
南山堂の「薬物治療学」は個人的に最も好きな教科書です。疫学から治療、臨床での注意点までまとめられている最高の教科書。
これだけは最新版を購入して、紙媒体で読みました。治療方針などはガイドラインの変更によって異なりますので、やはり最新のものがオススメです。
妊婦禁忌の薬の替え歌は、すでに「愛を込めて花束を」の替え歌がyoutubeにあります。しかし、薬の数が少ない。全然使えない(個人的感想)。
なので、自分でアレンジして薬の名前を盛り込みまくったオリジナル替え歌を作って口ずさんでいました。
妊婦禁忌の薬に関しては理解ではなく覚えるしかないので、替え歌という手も有効です。
最後に、薬ゼミの計算問題集。
無料でもらって、長いこと日の目を見ていませんでしたが、たまたま国試の時に持って行き、たまたま国試1日目の薬ゼミのやまかけ講義でmEq計算に触れていて、たまたま確認のために問題を解き、忘れていた計算方法を思い出すことができました。
この「たまたま」が、見事に本番で活きました。この計算問題集をやらなければ、確実に1問ミスしていたでしょう。
国試本番は何が出るかわかりません。
もちろん、日々の勉強も必要だとは思いますが、ささいなモノが化ける可能性があると感じました。