参考にならない104回薬剤師国家試験合格者のブログ

104回薬剤師国家試験に合格した変人が試験で感じたこと、試験までの様子、それまでの6年間を綴る

完全ナビとの出会い

★ファーマプロダクトの完全ナビ、その他ファーマプロダクトの出版物やアプリ、私の友人たちの評価などを述べます。

 

薬剤師国家試験の予備校と言えば、私が知っている限りの有名どころは以下の3つです。

・薬学ゼミナール(青本

・メディセレ(オレンジブック

・ファーマプロダクト(虹本)

 

参考書も問題集も毎年出ていますし、だいたいの薬学生はこの3つのうちのどれかを使っているのではないかと思います。

中でも圧倒的シェアの薬ゼミは出版物の種類も多く、様々な薬学生のニーズに応えているためほぼ独占状態です。

私も4年生から薬ゼミの青本とコアカリを使用していたので、学年が上がってから他の予備校より無料配布された参考書があっても使うことはありませんでした。

 

5年生のある時、友人の一人が使っていた参考書「虹本」を目にします。

パラパラっとめくって目を通すと、なんだか良さそう。

(6年生になってから一時期、虹本を使って勉強しようと思いましたが、4年生で青本の記述に慣れていたところを今から変更するのも良くないと思い、3日ほどで断念しました。)

 

同じ友人から回数別問題集「完全ナビ」を勧められました。

その解説を読んで「わかりやすい」と思ったのです。

その頃はまだ、どの予備校の問題集にも手をつけていない状態で、特に「この予備校がいい」という自分のこだわりもありませんでした。

別のブログでも述べたように、私はすべての問題集を電子化しています。完全ナビもすぐに電子化して、iPadに保存。

ちなみに、私の大学でiPadを使って勉強しているのは10%ほど。私のように完全デジタル移行しているのは1%ほどだった(私だけかもしれない)かと思います。

ふせんをノートに貼り付けたり、iPadで参考書を閲覧するだけという人が多かったです。

 

また、私のiPadには様々な参考書や問題集が電子化して保存してあります。

フリマアプリやオークションで中古の物を買ったりして、使わないかもしれないけれどとにかくiPadに入れていました(使わなかった物も多い)。

特に、完全ナビに出会う前に青本の回数別問題集の過去10年分を中古で買っていたので、これには一切触れることはありませんでした……。

6年生の時に無理やり(大学の指定で)青本の領域別問題集も買わせられたので、私のiPadには予備校同士で解説を比較できるほど参考書や問題集が集結しています。

 

その中で私に合っていたのは、別のブログでも述べましたが、やはりファーマプロダクトの「完全ナビ」でした。

メディセレはちゃんと見ていないので比較できません。パラパラめくった時に「合わなそう」と直感的に感じたので(無料配布された物なので愛着がないというのも大きい)。

周囲のほとんどが青本系の問題集を使っていて、その中の親しい友人が「わからない」と言う部分の大半は、同じ問題のファーマプロダクトの解説で解決できるものでした。

その友人にもファーマプロダクトの完全ナビを勧めましたが、その友人は最後まで青本系で勉強しました。

※その友人も、自己採点上で104回に合格しています。

一度使い始めるとそれに愛着が湧くので、今使っている参考書や問題集がある人がいきなり別の物に変えるというのはなかなか難しいと思います。

 

完全ナビはとにかく解説が深い。

根本から理解できます。

完全ナビを使った人間からすれば、申し訳ないですが(初見の問題なら)青本系の問題集は使えません。

解説が薄すぎて理解できないからです。

私の元々の知識と理解が国試に追いついていない、というのもありますが。

繰り返し解く、という作業であれば青本系は便利でした。

「でした」と過去形なのは、青本系回数別問題集のサイズが103回から大きくなったからです。領域別は昔のままコンパクトなサイズなのでオススメです。

今となっては、私は完全デジタル移行したので冊子のサイズなど関係ありませんが。

 

完全ナビに類題は載っていないので、類題が解きたいならメディセレか青本系です。

私は類題を解く時間が無く、超短期集中型で飽き性、問題を解くより文章を読んで理解するスタイルだったので、完全ナビと波長が合いました。

根本から理解して、解説から応用力・枝葉の知識をつけるなら完全ナビがオススメ。

類題を解くことで実践的に応用力をつけるなら他の問題集です。

 

ここからは私が実際には使っていない、ファーマプロダクトのアプリについての話です。

完全ナビを勧めてくれた友人が使っていました。

講義形式の動画で、一コマ1000円の課金制。

課金してしまえば何度も繰り返し視聴できるようで、その友人はiPadを後輩たちに貸して動画の上映会をしていました。

私も観たかったのですが、「お前に見せると化学で満点取るからダメw」と理不尽な理由で観せてもらえませんでした。

当時、私は有機化学がボロッボロでした。

ちなみに、その友人はいつも化学の試験では満点でした。高校の時から数学と化学は満点という、謎の自慢をされたこともあります。

104回の国試でも、化学は満点だったそうです。

その友人の口からいつも出ていたのが「モリガドウ先生」という言葉。

すごい先生らしいのですが、私は目にしたことも講義を受けたこともないのでよくわかりません。

ただ、動画を視聴していた後輩の中に留年した同期がいるのですが、「なんで今まで理解できなかったのか分からないほど勉強が理解できるようになった」と言っていました。

その後輩は、見事に進級。

成績も一気に向上したそうです。

 

薬ゼミ一強なこの世界で、ファーマプロダクトが私のような一部の学生のために、末永く残ってくれることをお祈りいたします……。