完全ナビとの出会い
★ファーマプロダクトの完全ナビ、その他ファーマプロダクトの出版物やアプリ、私の友人たちの評価などを述べます。
薬剤師国家試験の予備校と言えば、私が知っている限りの有名どころは以下の3つです。
・薬学ゼミナール(青本)
・メディセレ(オレンジブック)
・ファーマプロダクト(虹本)
参考書も問題集も毎年出ていますし、だいたいの薬学生はこの3つのうちのどれかを使っているのではないかと思います。
中でも圧倒的シェアの薬ゼミは出版物の種類も多く、様々な薬学生のニーズに応えているためほぼ独占状態です。
私も4年生から薬ゼミの青本とコアカリを使用していたので、学年が上がってから他の予備校より無料配布された参考書があっても使うことはありませんでした。
5年生のある時、友人の一人が使っていた参考書「虹本」を目にします。
パラパラっとめくって目を通すと、なんだか良さそう。
(6年生になってから一時期、虹本を使って勉強しようと思いましたが、4年生で青本の記述に慣れていたところを今から変更するのも良くないと思い、3日ほどで断念しました。)
同じ友人から回数別問題集「完全ナビ」を勧められました。
その解説を読んで「わかりやすい」と思ったのです。
その頃はまだ、どの予備校の問題集にも手をつけていない状態で、特に「この予備校がいい」という自分のこだわりもありませんでした。
別のブログでも述べたように、私はすべての問題集を電子化しています。完全ナビもすぐに電子化して、iPadに保存。
ちなみに、私の大学でiPadを使って勉強しているのは10%ほど。私のように完全デジタル移行しているのは1%ほどだった(私だけかもしれない)かと思います。
ふせんをノートに貼り付けたり、iPadで参考書を閲覧するだけという人が多かったです。
また、私のiPadには様々な参考書や問題集が電子化して保存してあります。
フリマアプリやオークションで中古の物を買ったりして、使わないかもしれないけれどとにかくiPadに入れていました(使わなかった物も多い)。
特に、完全ナビに出会う前に青本の回数別問題集の過去10年分を中古で買っていたので、これには一切触れることはありませんでした……。
6年生の時に無理やり(大学の指定で)青本の領域別問題集も買わせられたので、私のiPadには予備校同士で解説を比較できるほど参考書や問題集が集結しています。
その中で私に合っていたのは、別のブログでも述べましたが、やはりファーマプロダクトの「完全ナビ」でした。
メディセレはちゃんと見ていないので比較できません。パラパラめくった時に「合わなそう」と直感的に感じたので(無料配布された物なので愛着がないというのも大きい)。
周囲のほとんどが青本系の問題集を使っていて、その中の親しい友人が「わからない」と言う部分の大半は、同じ問題のファーマプロダクトの解説で解決できるものでした。
その友人にもファーマプロダクトの完全ナビを勧めましたが、その友人は最後まで青本系で勉強しました。
※その友人も、自己採点上で104回に合格しています。
一度使い始めるとそれに愛着が湧くので、今使っている参考書や問題集がある人がいきなり別の物に変えるというのはなかなか難しいと思います。
完全ナビはとにかく解説が深い。
根本から理解できます。
完全ナビを使った人間からすれば、申し訳ないですが(初見の問題なら)青本系の問題集は使えません。
解説が薄すぎて理解できないからです。
私の元々の知識と理解が国試に追いついていない、というのもありますが。
繰り返し解く、という作業であれば青本系は便利でした。
「でした」と過去形なのは、青本系回数別問題集のサイズが103回から大きくなったからです。領域別は昔のままコンパクトなサイズなのでオススメです。
今となっては、私は完全デジタル移行したので冊子のサイズなど関係ありませんが。
完全ナビに類題は載っていないので、類題が解きたいならメディセレか青本系です。
私は類題を解く時間が無く、超短期集中型で飽き性、問題を解くより文章を読んで理解するスタイルだったので、完全ナビと波長が合いました。
根本から理解して、解説から応用力・枝葉の知識をつけるなら完全ナビがオススメ。
類題を解くことで実践的に応用力をつけるなら他の問題集です。
ここからは私が実際には使っていない、ファーマプロダクトのアプリについての話です。
完全ナビを勧めてくれた友人が使っていました。
講義形式の動画で、一コマ1000円の課金制。
課金してしまえば何度も繰り返し視聴できるようで、その友人はiPadを後輩たちに貸して動画の上映会をしていました。
私も観たかったのですが、「お前に見せると化学で満点取るからダメw」と理不尽な理由で観せてもらえませんでした。
当時、私は有機化学がボロッボロでした。
ちなみに、その友人はいつも化学の試験では満点でした。高校の時から数学と化学は満点という、謎の自慢をされたこともあります。
104回の国試でも、化学は満点だったそうです。
その友人の口からいつも出ていたのが「モリガドウ先生」という言葉。
すごい先生らしいのですが、私は目にしたことも講義を受けたこともないのでよくわかりません。
ただ、動画を視聴していた後輩の中に留年した同期がいるのですが、「なんで今まで理解できなかったのか分からないほど勉強が理解できるようになった」と言っていました。
その後輩は、見事に進級。
成績も一気に向上したそうです。
薬ゼミ一強なこの世界で、ファーマプロダクトが私のような一部の学生のために、末永く残ってくれることをお祈りいたします……。
薬ゼミの「やまかけ」は当たる
★薬ゼミのやまかけ講義について、どういったものなのか、当たるのかなどを述べます。
やまかけ講義は国試2日前〜前日と、国試1日目が終わった後に行われます。
噂では、毎年内容が変わっていない、という驚きの情報もありましたが、それは恐らく毎年出される基本的な事項だということでしょう。
9教科分あり、1科目4〜7分くらいでしょうか。
時間を測ったわけではありませんが、1科目につき10分以下です。
講師がとにかく「ヤマ」をやや早口で伝えます。
事前にヤマが列挙されたプリントが配布され、そこにプラスαの情報を書き加えたり、ラインを引くように指示されます。
配布資料は、いつもの薬ゼミ講義で使用される冊子のようなもので、1科目につき1ページ〜1ページと三分の一くらい。
フォントはかなり小さいです。
ごま粒くらい。
ベーシックなヤマと、新しく出る可能性のあるNewヤマの二本立て。
国試1日目終了後のやまかけ資料は、すでに出題された分野や講師がもう出ないと判断した箇所が黒く塗りつぶされ、新たなヤマが追加されることも。
実務に関して、1日目は必須の10問だけなので、ほぼ塗りつぶされていません。
肝心なのは、そのヤマが当たるのかどうか。
当然、ヤマを張っている箇所はたくさんあります。
国試出題範囲からすれば、絞られているとは思いますが。
結果を言えば、当たります。
数を打てば当たるということもありますが、当たるんです。当たるんですよ。
あまり期待していなかったのですが、1日目を終えて、友人と共にびっくりしました。
Newヤマが、ピンポイントで当たるもんだから……。
これは講義でもネタバレしていましたが、出題委員が自分の大学の試験で頻繁に出題していたものだそうで、これを聞きつけた薬ゼミがNewヤマに設定したところ、見事に当たったと。
薬ゼミの情報網はすごいですね。
そして2日目の問題も見事に当ててきました。
実務の問題で、1日目終了後のやまかけ講義で講師が強調していた部分がそのまま選択肢に出てきました。
解きながら驚きました。
周りの学生も「これが出た」「あれが出た」とやまかけ効果を実感しているようです。
私もやまかけ講義がなければ落としていた可能性の高い問題が複数あったので、やまかけ講義には感謝しています。
というわけで、薬ゼミのやまかけ講義は有用です。
内容の割にちょっと値段が高いかな、とも思いましたが、数点分(人によってはもっと)をその課金でゲットできるならアリです。
★絶対参考になる!国試会場、当日のこと
★国試会場での雰囲気やトイレ事情、持ち物など、当日の様子やアドバイスを述べています。
【服装と気温】
国試の会場は、在籍している大学よりも南にある場所(都道府県)でした。
国試前日に会場近くのホテルへ移動。
気温はかなり高く、事前の情報では「広い会場なので暖房が効きにくく、寒いことがあるので調節可能な服装を」とのことで、セーターとパーカーを持って行きましたが、結果的にセーターは着用せず。
国試1日目はパーカーに七分袖のシャツでしたが、即刻パーカーは脱ぎました。
国試2日目は1日目よりも予想気温が高かったため、急遽持ってきていた部活ジャージ(薄手のロンT)にパーカーを着て会場へ。
さすがに2日連続同じシャツだとダメかと思いまして……。
元々暑がりで、暖房が効いた大学の講義室ではTシャツになって講義を受けていたこともありました。
2日目も即刻パーカーを脱ぎ、ロンTで受験。
しかし、それでも非常に暑く、手で扇ぎだす始末。Tシャツでも良かったです。
ホットフラッシュかと思いました。
【会場の雰囲気】
試験会場はコミケのような場所。
……といっても、コミケ会場となっている東京ビッグサイトのような内装(コンクリートで天井が異様に高い)で、そこに長テーブルと椅子がズラッと並んでいる。
長テーブルの両端にパイプ椅子。
テーブルの端には、受験番号の紙テープが貼られています。
パイプ椅子なので、長時間座っているとお尻が蒸れます。
大きな会場の床には細長いテープが貼られており、それで一応、受験番号の「島」を区切っているようでした。
後述しますが、会場の端の席から順番に番号が振られている訳ではありません。
おかげで初日は迷子になりました。
【席と受験番号】
ある一定の受験番号までを一つの「島」とし、会場内のテーブルを複数のブロックに区切り、ランダムに「島」を振り分けるといった方法で席が決められているようでした。
おかげで自分の席が分からず、すでに他人が着席しているテーブルに貼られた受験番号を確認しながら、会場を一周しました(笑)
受験番号は大学ごとではなく、会場ごとにミックスされています。
大体は名前順ですが、同じ大学の学生は連続して並んでいなかったような、そんなこともないような……。
正確なことは分かりませんが、私の前後は他大学(前後の学生は同じ大学のようでした)で、一つ飛ばした前は私と同じ大学の学生でした。
ちなみに、空席もけっこうあります。
私の隣、斜め前後は空席でした。
私の大学は卒業判定後に受験手続きをするのですが、受験手続き後に判定する大学やわざと来ない学生もいるのでしょうか?
【学生の雰囲気】
そこまで緊張感ピリピリというのは感じられませんでした。
しかし、他大学の学生同士が集まって会話していると、不思議と耳がその声を拾ってしまいます。
そして、私を挟んで着席したまま会話をされることもあり、対策は必要でした。
そこで、イヤホンでお気に入りの勉強用音楽を大音量で流しながら、最後の追い込みをしました。
ちなみに、徹夜用BGMはテンションをハイにするために激しめで英語が多いワンオク、国試直前にリピートしていたのは米津玄師の「春雷」です。
必須問題が終了すると、やはり答え合わせをする学生はいます。
もちろん、「◯◯が答えだよね?」「そうだよ、正確!」という感じで自信ありげな会話。
ちょうどそこ間違ったよ!!と叫んでやりたくなりましたね。
めっちゃコイツら頭エェやん、なんやその自信満々な会話は……と脳内でツッコミを入れつつ、またもやイヤホンでブロック。
次の理論①が終了すると、やはりざわつく。問題の物化生。
しかし2日目の実践②が終わると、前の席の学生は超弱気な発言。「昨日の自己採点したら◯◯点もいってなかった」「今の問題、1個しか答えが分からなくて全部鉛筆転がした」「最後(実践③)で◯◯点以上取らないとヤバイ」
客観的にそれはヤバイんじゃないか、と思うような点数が聞こえてきましたがイヤホンでブロック。
やはり1日目に自己採点をする学生も、鉛筆を転がす学生もいるようです。
【昼食】
私は模試の時から徹底していたことがあります。
それは、昼食に「炭水化物」を食べないこと。
絶対に、95%くらいの確率で眠くなり、寝ます。
なので、私は「サラダチキン」を食べていました。
ただ、サラダチキンを選ぶ際にはプレーンにしてください。それか、裏面の食塩相当量を確認してください。
大体のサラダチキンの場合、他の味にすると塩分がハンパない量入っています。プレーンでもしょっぱいのに、単品で食べられなくなります。
食べやすいのはカットされているものですが、片手で食べるならゴロッとした塊状のチキンがいいです。
昼食を「サラダチキン」に切り替えてから模試で眠くなったことは一度もなく、国試本番もバッチリでした。
昼食の計画や練習は模試の時からしておくのがベストです。
ちなみに、飲み物は軟水と100%オレンジジュース。午後の試験の間に食べたのはカロリーメイトのプレーン2本。
【トイレ】
おそらく、国試前に「トイレは混む」との情報を伝えられると思いますが、特に女子、想像以上だと思います。
トイレに近い席の人なら、試験終了(解散)のアナウンスとともにダッシュすれば難なくトイレに行けます。
ですが、会場が広いため、遠い席の学生はダッシュを諦める必要があります。
しかし、「混むから後で行こう」と考えていると、長蛇の列を目にする羽目になります。
ですので、トイレに行くのは「試験中」です。
一つの「島」につき、一人ずつしかトイレ退出はできません。
ですのでトイレはガラ空き、行き放題です。
私の場合、ややトイレに近い席だったので、午前は試験終了と同時に猛ダッシュし、午後は二つ目の試験の最中に試験監督に付き添われてトイレへ。
午後の試験の間は実質25分ほどしかないので、トイレに並ぶのは時間が惜しいです。
【試験中の注意事項】
様々な制約があります。
まず、スマホ。
これは電源を切って、席に置いてある茶封筒に入れます。そして茶封筒に受験番号だけを記入し、受験票と共にテーブルの通路側に置く。
試験中は茶封筒を出しっぱなしにした状態で受け、もしスマホが作動した場合、茶封筒ごと没収です。
空き時間はスマホが使用できます。
iPadやパソコンは茶封筒には入らないので、カバンの中に収納します。
次に、マスク。
完全に外してテーブルの上に「広げた状態」で置くか、しっかりと着用するかのどちらかです。
マスクを耳にかけたまま、下方にズラして口を出した状態でいると注意されます。
次に、靴です。
私は試験中に靴を脱いで受ける癖があります。
ですが、靴を脱ぐことは禁止です。
次に、膝掛けです。
膝掛けを座布団のように尻の下に敷いたり、「膝掛け」以外の用途で使用するとカバンにしまうように注意されます。
次に、腕時計です。
テーブルの上に置くことは許されません。必ず腕に装着してください。
また、タバコは終日厳禁です。喫煙不可です。
【持ち物】
これは私の反省点から。
心配性の方は、鉛筆は三本用意しましょう。
その理由は、鉛筆の芯が試験中に折れた時の精神的動揺。
私は鉛筆を二本しか持参しませんでした。
試験中は鉛筆削りが使用できないため、折れた場合は残りの一本とシャーペンで対応するしかありません。
しかし、受験番号をマークしていた時に芯が折れ、試験開始前にライフ(使用できる鉛筆)の残りが1になりました。
別に大して問題ではないのですが、ちょっと不安になります。これが折れたらもう終わりだと。
なので、心配性の方は必ず三本用意した方がいいです。
そして、忘れてはならないのが腕時計。
会場に時計はありません。
アラーム機能やハイスペックな機能、通信機能のない腕時計を持って行きましょう。鳴ると面倒なことになると思います(たぶん)。
【試験と試験の間】
午前と午後の間は実質50分ほど。
午後の試験の間は実質25分です。
もっと短くなることもあります。
【その他】
薬ゼミやメディセレ、その他予備校の先生が会場の外にいます。
開始時はチョコやせんべいを無差別に配って激励、国試終了時には1日目の問題の解答の紙などが入った袋を渡されます。
もちろん、次回の国試に向けた予備校の案内です。
今思いつくアドバイスはこんなもんですが、後から思い出した時は追記します。
全国統一模擬試験と国試の違い
★今回は、薬ゼミの全国統一模擬試験(模試)について、詳しい点数や104回国試と比較しての感想を述べます。ちなみに、私の模試の点数は1〜3で変化していません。
多くの、というよりほとんどの薬学生が受けるであろう薬ゼミの全国統一模擬試験。
普通の方はしっかり勉強して、自分の成長を模試から判断するものだと思います。
しかし、私は6学年の時にほとんど勉強していません(理由は他のブログで)。
薬ゼミの講義は受けていたので国試対策がゼロという訳ではありませんが、自ら過去問を解く、という作業はできませんでした。
★全国統一模擬試験1
・必須…66
・理論…53
・実践…107
・合計…226
★全国統一模擬試験2
・必須…68
・理論…62
・実践…100
・合計…230
★全国統一模擬試験2
・必須…63
・理論…64
・実践…99
・合計…226
★104回薬剤師国家試験
・必須…83
・理論…70
・実践…119
・合計…272
模試の時は、勘で選択肢を選んでいました。特に、薬理と病態。
解いていても、何点取れているか自分では全く予想もつかないような状況でした。
国試時よりも知識が少なかったというのもありますが、模試は「全く歯が立たない」という印象。
104回と比較すれば、模試と国試は全くの別物と言い切っても良い気がします。
メディセレ等の模試は受けなかったので、薬ゼミ以外の予備校が作った試験については分かりません。
明らかに異なる問題の内容について、自分なりに理由を考えてみました。
まず、問題の作成者です。
薬ゼミは予備校の講師であり、過去の国試対策はバッチリ、青本の内容もバッチリ理解している「一般人」です。
薬剤師国家試験は合格していると思うので、一応、「薬剤師」ではありますが……。
一方で、国試はその分野を現在進行形で極め、開拓している「研究者」です。
そして、「現役で働いている薬剤師」も問題作成委員に選ばれています。
確実に、その分野への理解度や「愛」、臨床的な意識が異なると思います。
二つ目は、試験の目的です。
薬ゼミは青本で勉強してナンボ、青本を極めたら満点取れるよ、という印象を受けます。
気づいている人もいるかもしれませんが、青本のmemo欄から多くの問題が出されています。
そして、予備校という「会社」ですので、利益も必要です。
薬ゼミの講義を受け、青本をやって、「できた!」という成功体験を与えることが目的なのではないかと私は感じています。
一方で、国試の目的はただ単純に「薬剤師となる上で必要最低限の能力を持っているか」を判断することです。
そして、高い受験料は取られますが、それは国試を作って実施するための費用。
「厚生労働省」は国の機関であって、利益を求める会社ではありません。
三つ目は、追う者か、追われる者かということ。
じゃんけんで例えるなら、模試は必ず後出しです。新傾向対策に目新しい問題もありますが、ほとんどは過去の国試をアレンジし、類題にしたもの。
国試も過去問から20%出すと明言しているので、模試の性質を理解していれば有用だと思います。
しかし、最近は予備校の動向を国試の問題作成委員もウォッチングしていて、青本に載っていない内容を出す、ということもしているという噂があります。
すべての問題が予備校で予測され、対策されてしまえば先に述べた国試の目的が達成されなくなる可能性があります。
常に予備校から追われる側の国試は、現在の医療の動向から工夫に工夫を重ねて、難易度なども考慮しながら目的の達成のために必要な問題を作っているんだと思います。
今思いついた理由は以上の三つですが、模試と国試の問題が明らかに異なるのは「成功体験」と「能力の判断」という目的の違いが大きいのかなと思います。
まるで模試のネガキャンのような内容になりましたが、しっかりコツコツ勉強してきた人にとって模試は非常に良い「成長の目安」になると思います。
一方で、私のように外れ値のような人間はあまり恩恵を受けられないでしょう。
余談ですが、私は極度の面倒くさがりで、自己採点はしましたが模試2と3の振り返りはしていません。定期試験も振り返らないタイプです。
振り返りを怠るのは絶対NGだと頭ではわかっているのですが、なかなか自分の習慣は変えられないです……。
6年間の過ごし方
★6年間をどのように過ごしたのか、まったく参考にならないリアルな現実を書き連ねています。当時の想いとともに。
★1年目〜
高校当時に狙えるレベルの私立大学ではなく、地元のFラン私立大学に入学。
大学のランクが底辺だろうが、受けられる薬学の講義はどこの大学でも同じだと思っていたので、特に恥じることも劣等感を抱えることもなく6年間過ごしました。
確かに大学の序列はありますが、文系とは異なり、薬剤師になってしまえば何も関係ありません。
薬剤師になってからの行動で評価される社会だと思っています。
よくFラン大学という言葉を耳にしますが、結局はその大学の中で自分がどのように振る舞うかだと思います。
Fランという言葉や大学全体の雰囲気に飲み込まれてFランらしく振る舞うのか、他人と馴れ合い過ぎずに自分らしく振る舞うか。
ただ、最初は高校とのギャップを感じてしまったのは事実です。
世間には様々な人間がいるということを社会に出る前に学べたのは良かったです。多くの同期が留年し、退学していきました。除籍された人もいます。
会話のレベルや文化の違いというものに戸惑うことも最初はありましたが、6年目の今となっては誰一人として欠かすことのできない大切な仲間です。
そして、これは個人的な分析ですが、最初の友達がその後の成績に影響するような気もします。
特に友達を選んだわけでも、選ばれたわけでもありませんが、私の周囲はトップ10〜50くらいの「単位を落とすことがない」人たちでした。
他のグループを見てみても、大体グループ内のメンバーの成績は似通っていました。
自分の1年目の勉強姿勢は非常に真面目だったと思います。
入った直後というのはやる気に満ち溢れていて、大学の雰囲気にも染まらず、一番頑張っていた時期でした。
そして、国試や試験に受かることが目標のような学生が多い中、私は一貫して「薬剤師となってからのこと」を考えていました。その考えに影響を与えたのが、高村徳人著「がんばろう薬剤師」という一冊の書籍です。
もっと早い時期にこの本を読んでいたら、と当時(1年目の最後)は思っていました。
★2年目〜4年目
ここで、私の勉強スタイルが確立されます。
それが「徹夜・一夜漬け」。
想定したよりも試験の内容が易しかったため、「これでいい」と脳が判断するようになりました。
慣れというのは怖いもので、気付かないうちに長期間努力を継続できない身となりました。それを痛感したのが6年目。国試に向けた勉強を1年かけてやる、という大学の方針に全くついていけませんでした(後述)。
大学では成績上位者の名前が公開されるため、周りから私に対する評価は「頭のいい人」でした。
「1日どれくらい勉強してるの?」「勉強法を教えて」とよく言われましたが、徹夜で一夜漬けなので誰も参考にならないばかりか、事実を伝えても「そんなはずないでしょ〜」と信じてもらえませんでした。
これは卒業間近の現在でも同じです。
同期や教員から完璧な人間としてのイメージを持たれているため、それが少し辛いこともありましたが、最後まで外面だけは「優秀」な役目を引き受けています。
★5年目
私は4年目冬〜6年目夏の約2年半、研究活動を行っていました。
私立大学では卒業研究をここまでやるのはかなり珍しいと思います。
いわゆる、ブラック研究室(研究班)として有名でした。
ですが、担当教員が薬剤師激戦地域から来た新任の方で、バリバリ臨床の薬剤師だったため、これが「全国の普通」なんだということに気付くことができました。
この時に、私はこの大学全体の雰囲気に飲まれていたことに気付きます。
この担当教員との出会いは、大学6年間の中で最も自分に影響を与えました。良い意味でも、悪い意味でも、私の人生はこの教員によって変化したと言って過言ではありません。
詳しくは述べられませんが、とにかく薬剤師、研究者としては完璧な人でした。
この時期は研究と実務実習のみで、勉強は一切していません。
★6年目
国試対策が始まると、自分の勉強時間を申告しなければならない謎のシステムが開始されました。
テスト直前からしか自分で勉強する習慣のなかった私は、当然、ゼロです。
どうやら、この頃から教授会などで問題児として扱われるようになったようです(笑)
勉強しようとしても、やる気になれません。
「やる気にならなくても国試勉強はやるんだ!」と教員は私たちに向けて叱咤していました。
確かにそうなのですが、不思議とやる気にならない。
今思うと、軽度のうつ状態だったのかと思います。
6年間の中で最も勉強しなかったのが、この6年目でした。
常にスマホを深夜までいじって、1日が終わる。家族に「勉強しないの?」と心配され、親しい友人や教員にも呆れられるほど。
もちろん、授業や薬ゼミの講義はフルで出席していました。
6年間、無遅刻無欠席。受けられる自由科目の単位もほとんど取っていました。根は真面目です。
ただ、どうしても一夜漬けの習慣は改めることができませんでした。
そうして、薬ゼミの全国統一試験1〜3がありましたが、ほとんど勘で回答。薬理や病態などは最たるものです。
勉強していないので、当然、点数は変わりません(226点→230点→226点)。
卒業試験も同様で、最後の最後まで一夜漬け&浅漬け(試験当日の朝に詰め込む)でした。
加えて、実務実習をやり直したい(もっと学びたかった)と思ったのも、国試対策が始まってからでした。
★国試前の最後の月曜日〜国試(土日)
ここでようやく、勉強しなくてはならないとスイッチが入ります。
薬ゼミ模試の結果から、このままではギリギリ合格、下手すれば不合格。
もし不合格になれば、どれほど家族にショックを与えることになるか。そして、6年間の成績を知っている親戚たちからどのような扱いを受けるのか。
絶対に落ちたくない、絶対に合格しなければならない、というストレスとプレッシャーが一気にのしかかり、胃腸は絶不調に。
3日ほどかけて薬理だけ青本を1周し、ファーマプロダクトの完全ナビを過去5年分、必須だけ解いて解説を読む。
ちなみに、必須問題だけなら1年分を70分ほどで解き終わります。解説を読むのを込みで。
国試2日前は、不安のピークでした。
「薬剤師国家試験 ギリギリ」などでブログを検索し、過去の先輩たちがどのようにして国試に受かり、落ちたのか確認しました。
どのブログを読んでも、当然ながら血の滲むような努力をし、薬ゼミ模試の点数も伸びている。
「勉強しなかった人が受かったというのはありえないし、見たことがない」という趣旨のブログもありました。
焦りはありましたが、この1年の過ごし方に後悔はありませんでした。
後悔したら負けだと思っています。
国試浪人になってもう1年勉強するなど、自分には恐らく不可能だと確信していました。
会場近くのホテルへの移動日は、久しぶりに友人たちと会話をしました。
国試への不安は、この時ばかりは忘れて笑い合うことができました。
友人の大切さを痛いほど感じた瞬間でした。
そして、本番。
直前まで知識を詰め込み、覚悟して臨みました。
必須が終わり、9割超えと合格を確信し、焦りと不安はほぼゼロに。
その後は「104回の感想」のブログで述べている通りです。
国試を終えて交通機関で自宅へ戻る間、実践②までの自己採点をして、自己採点上での合格が確実になり、私の国試生活は終わりました。
まとめとして、私の6年間は以下のように変遷していきました。
・1年目…意識が高い
・2〜4年目…最小の努力で最高のパフォーマンス(徹夜)
・5年目…研究
・6年目…廃人
6年間を通して思ったことは、人との出会いが多いほど良くも悪くも人生や生活の質が変わるということ。
私は最後の最後で「何もできない、やらない」という現象に直面しましたが、こんなパターンの方はほぼいないでしょう。
他の年に国試を受けていたら、薬ゼミ模試のような問題が国試で出たら、きっと結果は違っていました。
勉強して損することはありません。
努力はきっと裏切らないです。
使った教材やアプリの紹介
★ここでは国試を迎えるにあたって、実際に使った参考書、過去問、アプリなどを紹介します。そして少しのアドバイス。
【文房具】なし
えっ、と思うでしょう。
勉強するのに「文房具なし」って、どういうこと?、と。
模試や国試の際には、もちろん使いましたが。
※クルトガ、mono消しゴム、三菱鉛筆HB、そこらへんで買った鉛筆削りです。
なぜ「文房具なし」と書いたのかというと、私はほとんどの教材を「電子化」して使用したからです。
ただ、書籍の電子化はグレーな部分があり、自炊(自分で本を切ったりスキャンしたりする)かつ個人利用なら問題ないのですが、電子化したデータを販売する、大人数に配布するとなると著作権法的にアウトです。
※メルカリで青本データをあたかも別の書籍のおまけとして2万円で売ろうとしている方がいたので、即刻通報しました(笑)
【電子機器】
・iPad Pro12.9インチ
・Apple pencil
電子化した参考書などはすべてiPadへ。
サイズはもう一つ小さい物でも良かったかもしれませんが、当時はこのサイズでないとApple Pencilが(確か)使えなかったので、12.9インチ一択。
電子化した青本に、薬ゼミの講義の内容などを書き込みました。
また、過去問などもすべて電子化しているので、iPad1つで何もかもが事足りる。
あんなに重い青本を持ち歩かなくて良い、とにかく軽い、いつでもどこでも、思い立った時に様々な参考書や過去問が開ける。
メリットばかりですが、もちろんデメリットもありました。
それは、「紙媒体で勉強してきたスタイルから電子媒体に変更する」ということです。
これは終盤まで引きずることになった点です。
私は「読んで見て覚える」「書き殴る」スタイルだったので、定期試験でもわざわざまとめノートを作るということはしないタイプでした。
この「読んで覚える」スタイルの人は、今使っている媒体(紙or電子)を高学年になってから変えないほうがいいです。
馴染みのある媒体、参考書で勉強するのが一番良いでしょう。
参考書はあくまでも参考程度にチラ見する、問題を解く、くらいであればiPad+電子化がオススメです。
使って損はない。
一度使えばその便利さに慣れてしまい、紙には戻れません。
【アプリ】
・電子化したデータ(PDF)の閲覧
・ノートを作る、青本に書き込む
→GoodNotes
・スキマ時間
→薬剤師国家試験予備校ヤクシ全範囲700選、薬学生ドリル
PDFに書き込みができるノート系アプリとしてはGoodNotesしか使ったことがありませんが、素晴らしいです。
「紙ではもうノートを作らない」と決心させたアプリ。直線も引けるし、ネットからコピペした文章をいじって貼り付けられます。付箋代わりにブックマークできるので、すぐに目的のページへ。ペンの太さも色もマーカーも自由自在……と、良いところを挙げたらキリがない。
スキマ時間に使っていたアプリ、特に「全範囲700選」は何周もしました。一部、法改正などで解答が間違っていますが、使えるアプリです。
【参考書】薬ゼミ青本1〜9
万人が使っている参考書。
とりあえず大学で買わせられた、という方も多いはず。
私は4年生の時にCBTに向けて当時の青本を購入し、青本を「読んで」勉強しました。
CBTではコアカリを何周もする人が周りには多く、中には40周したという超ツワモノも。
コアカリに関して、私は物化生3周、その他の2冊に関してはほぼ触れませんでした…(現在はコアカリがだいぶ薄くなっているようですね)。
ですので、4年生の頃から青本に親しみはありました。必然的に国試対策も青本。
ただし、私は多くの薬学生とは違い、青本を「電子化」して使用しました。
【過去問】ファーマプロダクトの完全ナビ
解説の深さが圧倒的に違います。
これ一冊で問題が理解できる。
わざわざ参考書を開いて自分で理解、という段階が不要。
青本系の回数別問題集では、103回の問題集からサイズが大きくなり、類題を載せるようになりました。青本系のメリットであった「小さいサイズ」でなくなり、魅力は半減。まるでメディセレの問題集のようになりました(メディセレの方が分厚い)。
一方で、ファーマプロダクトの完全ナビには類題はありません。
しかし、青本系の103回と完全ナビの103回を同じ問題で比較したところ、完全ナビではしっかり根本から解説している部分を青本系は省略し、代わりに類題でカバーしているような印象でした。
問題を「たくさん解いて覚える」スタイルの方は青本系やメディセレの方が向いているかもしれません。
私は「読んで理解して覚える」スタイルなので、完全ナビと波長が合いました。
【番外編】
・南山堂 薬物治療学
・妊婦禁忌の薬の替え歌
・薬ゼミ 薬学生のための計算問題集
南山堂の「薬物治療学」は個人的に最も好きな教科書です。疫学から治療、臨床での注意点までまとめられている最高の教科書。
これだけは最新版を購入して、紙媒体で読みました。治療方針などはガイドラインの変更によって異なりますので、やはり最新のものがオススメです。
妊婦禁忌の薬の替え歌は、すでに「愛を込めて花束を」の替え歌がyoutubeにあります。しかし、薬の数が少ない。全然使えない(個人的感想)。
なので、自分でアレンジして薬の名前を盛り込みまくったオリジナル替え歌を作って口ずさんでいました。
妊婦禁忌の薬に関しては理解ではなく覚えるしかないので、替え歌という手も有効です。
最後に、薬ゼミの計算問題集。
無料でもらって、長いこと日の目を見ていませんでしたが、たまたま国試の時に持って行き、たまたま国試1日目の薬ゼミのやまかけ講義でmEq計算に触れていて、たまたま確認のために問題を解き、忘れていた計算方法を思い出すことができました。
この「たまたま」が、見事に本番で活きました。この計算問題集をやらなければ、確実に1問ミスしていたでしょう。
国試本番は何が出るかわかりません。
もちろん、日々の勉強も必要だとは思いますが、ささいなモノが化ける可能性があると感じました。
104回の感想
★ここでは国試の最中に感じた、問題の内容やその合否の分かれ目についてを時系列順に述べていきます。
中盤からテンション高めです(笑)
★まずは必須問題。★83点(90点満点)
私は国試直前に99〜103回の必須問題をほぼ初見(薬ゼミの模試や卒業試験にも出ているので「見たことあるな」というものもある状態)で解き、本番に臨みました。
その経験からすると、今回の必須は平均的です。
上記の方法で解いた場合の点数は以下のようになりました。
・99回…80点
・100回…82点
・101回…86点
・102回…82点
・103回…84点
★104回…83点
国試会場で必須を解き終わった時点で「合格」を確信しました。
絶対に9割を超えた、と思ったからです。
ちなみに、薬ゼミ模試で必須は「63点」という足切りギリギリでしか得点できていません。
※薬ゼミ模試の得点については別のブログで述べます。
必須で9割を取れれば、もう勝ちも決まったようなものです。
研究室の担当教員(薬剤師)からは、4年生の時に「必須で9割は絶対」と言われていたので、個人的に必須で9割取っていれば合格できると信じていました。
別のブログで述べますが、直前の勉強で過去問は必須問題しか解いていません。
時間がないという理由もありますが、私の性格的に「飽き性」で、ややこしい問題(理論、実践)を解くのが「面倒くさい」からというのが大きいです。
必須だけではありますが、確実に言えることがあります。
これはどの学生にも利益になると思います。
それは、「前年度の必須で出た問題が、少しだけ形を変えて翌年の必須に出る」です。
直前に99回→100回→……→103回と解いた自分なので、これは確実。
ほとんどの薬学生が「青本の回数別問題集」または「領域別問題集」を使って過去問を解いているのではないかと思います。
では、私は何を使ったかというと、「ファーマプロダクトの完全ナビ」。
はっきり言って、99%(?)薬ゼミが独占しているこの世界では聞き慣れない書籍だと思います。
特筆すべきは、その解説。
青本系の過去問だと、解説がめちゃくちゃ、めっちゃくちゃ薄いです(ネガキャンではなく、完全ナビを使った人間からするとこういう感想になる)。
だから、青本系は問題の解説を読みながら、青本を開いて自分で調べて理解しなきゃならない。
※長くなりそうなので「ファーマプロダクトの完全ナビ」については別のブログで述べます。
この「ファーマプロダクトの完全ナビ」の解説を読むだけで、翌年の「少しだけ形を変えた問題」に対応できます。
必須の感想はここまで。
もう合格を確信したので、あとは残りの問題を真摯に解いていくだけです。
理論〜実践は、過去問をほとんど解いていないので実力勝負。
★理論①★41点(60点満点)
物化生ヤバすぎ。
なんやこれ、知らんがな。
タンデムマス、どうした。
めっちゃ新傾向やんけ!!!
物化生と衛生、全部ミックスしてるやんけ!!!
なんやこれ。
マジなんやこれ。
……っていう感じでした(笑)
毎年そうだとは思いますが、理論の物化生は難しいとされています。
難しいというか、知らないことが多い。
だから解けない。
物理の第1問目は、受験者を立ち止まらせるためにあえて難しい、「解けん!!」という問題が用意されています(個人的に分析)。
だいたいみんな、ここで間違う。
なのでさっさと飛ばした方がいい。
終了後、あまりの「なんやこれ」状態に、「物化生は勉強しなくていいよ」と厚生労働省から暗に言われているのかと思いました。
しかし、必須の時点で合格を確信したので落ち込んだり焦ったりというのはありませんでした。
会場での周りのざわつきは一番大きかったです。
★理論②★29点(45点満点)
あ〜〜〜易しい〜〜〜(笑)
まるで砂漠を越えた後に訪れたオアシス。
天と地の差に驚きを隠せない。
ちゃんと勉強していれば、もっと得点できた分野です。
薬理は、作用機序などを論理的に考えて理解できるので一番好きな科目なのですが、薬の名前と作用機序が覚えられないので一番得点できない……。
ここで国試1日目が終了。
その後は薬ゼミのやまかけ講義に出席。
この辺りについても別ブログで述べますが、薬ゼミの「やまかけ」ってすごいですよね。
もちろん一部ですが、当たります(笑)
★実践①★40点(50点満点)
難しくはない。
実践問題となると試験時間が長いので、段々と時間を持て余す。
繰り返しになりますが、必須の時点で合格を確信したので、実践はもう消化試合のようなもの。
★実践②★29点(40点満点)
またもここで新たな確信が芽生えます。
それは、「104回の国試に落ちる人は、落ちるべくして落ちる」ということ。
問題は易しいです。まるで必須問題。
実践①で「難しくはない」と述べましたが、「薬学生でない一般人でも頭をひねれば答えが出る」問題でした。
そして実践②は必須問題のような易しさ。
もちろん難しくて分からない、知らない問題もありますが、易しい問題は徹底的に易しいです。
この徹底的に易しい問題を全て得点できれば、合格は間違いないと確信しました。
これを間違う受験生は、落ちるべくして落ちます。
卒業試験でさえ合格できないと思いますが、国試で緊張してしまう人にとっては難しい問題に感じるのかもしれません。
★実践③★50点(60点満点)
疲れました。
問題が難しいのではなく、待ち時間です。
私は途中退室をしないと決めていたので、すべての試験をフルで受けました。
※実践③は試験終了後に説明があるため、途中退室できません。
1時間ほど残った時間をどう過ごそうかと、いろいろ考えました。
トイレに行ったり、寝てみたり……。
こうして2日間の104回薬剤師国家試験は終了しました。
2日間の感想をまとめると、以下になります。
・必須9割で受かる
・理論の物化生は解けなくて当然
・全体的に易しい
・104回だけで言えば、落ちる人は落ちるべくして落ちる
・問題の構成、傾向がガラッと変わった(複合系が多い)
・禁忌肢は問題からはわからない