参考にならない104回薬剤師国家試験合格者のブログ

104回薬剤師国家試験に合格した変人が試験で感じたこと、試験までの様子、それまでの6年間を綴る

104回の感想

★ここでは国試の最中に感じた、問題の内容やその合否の分かれ目についてを時系列順に述べていきます。

中盤からテンション高めです(笑)

 

★まずは必須問題。★83点(90点満点)

私は国試直前に99〜103回の必須問題をほぼ初見(薬ゼミの模試や卒業試験にも出ているので「見たことあるな」というものもある状態)で解き、本番に臨みました。

その経験からすると、今回の必須は平均的です。

 

上記の方法で解いた場合の点数は以下のようになりました。

・99回…80点

・100回…82点

・101回…86点

・102回…82点

・103回…84点

★104回…83点

 

国試会場で必須を解き終わった時点で「合格」を確信しました。

絶対に9割を超えた、と思ったからです。

 

ちなみに、薬ゼミ模試で必須は「63点」という足切りギリギリでしか得点できていません。

※薬ゼミ模試の得点については別のブログで述べます。

 

必須で9割を取れれば、もう勝ちも決まったようなものです。

研究室の担当教員(薬剤師)からは、4年生の時に「必須で9割は絶対」と言われていたので、個人的に必須で9割取っていれば合格できると信じていました。

 

別のブログで述べますが、直前の勉強で過去問は必須問題しか解いていません。

時間がないという理由もありますが、私の性格的に「飽き性」で、ややこしい問題(理論、実践)を解くのが「面倒くさい」からというのが大きいです。

 

必須だけではありますが、確実に言えることがあります。

これはどの学生にも利益になると思います。

それは、「前年度の必須で出た問題が、少しだけ形を変えて翌年の必須に出る」です。

直前に99回→100回→……→103回と解いた自分なので、これは確実。

ほとんどの薬学生が「青本の回数別問題集」または「領域別問題集」を使って過去問を解いているのではないかと思います。

では、私は何を使ったかというと、「ファーマプロダクトの完全ナビ」。

はっきり言って、99%(?)薬ゼミが独占しているこの世界では聞き慣れない書籍だと思います。

 

特筆すべきは、その解説。

青本系の過去問だと、解説がめちゃくちゃ、めっちゃくちゃ薄いです(ネガキャンではなく、完全ナビを使った人間からするとこういう感想になる)。

だから、青本系は問題の解説を読みながら、青本を開いて自分で調べて理解しなきゃならない。

※長くなりそうなので「ファーマプロダクトの完全ナビ」については別のブログで述べます。

 

この「ファーマプロダクトの完全ナビ」の解説を読むだけで、翌年の「少しだけ形を変えた問題」に対応できます。

 

必須の感想はここまで。

もう合格を確信したので、あとは残りの問題を真摯に解いていくだけです。

理論〜実践は、過去問をほとんど解いていないので実力勝負。

 

 

★理論①★41点(60点満点)

物化生ヤバすぎ。

なんやこれ、知らんがな。

タンデムマス、どうした。

めっちゃ新傾向やんけ!!!

物化生と衛生、全部ミックスしてるやんけ!!!

なんやこれ。

マジなんやこれ。

 

……っていう感じでした(笑)

 

毎年そうだとは思いますが、理論の物化生は難しいとされています。

難しいというか、知らないことが多い。

だから解けない。

物理の第1問目は、受験者を立ち止まらせるためにあえて難しい、「解けん!!」という問題が用意されています(個人的に分析)。

だいたいみんな、ここで間違う。

なのでさっさと飛ばした方がいい。

 

終了後、あまりの「なんやこれ」状態に、「物化生は勉強しなくていいよ」と厚生労働省から暗に言われているのかと思いました。

しかし、必須の時点で合格を確信したので落ち込んだり焦ったりというのはありませんでした。

会場での周りのざわつきは一番大きかったです。

 

 

★理論②★29点(45点満点)

あ〜〜〜易しい〜〜〜(笑)

 

まるで砂漠を越えた後に訪れたオアシス。

天と地の差に驚きを隠せない。

ちゃんと勉強していれば、もっと得点できた分野です。

薬理は、作用機序などを論理的に考えて理解できるので一番好きな科目なのですが、薬の名前と作用機序が覚えられないので一番得点できない……。

 

ここで国試1日目が終了。

その後は薬ゼミのやまかけ講義に出席。

この辺りについても別ブログで述べますが、薬ゼミの「やまかけ」ってすごいですよね。

もちろん一部ですが、当たります(笑)

 

 

★実践①★40点(50点満点)

難しくはない。

実践問題となると試験時間が長いので、段々と時間を持て余す。

 

繰り返しになりますが、必須の時点で合格を確信したので、実践はもう消化試合のようなもの。

 

 

★実践②★29点(40点満点)

またもここで新たな確信が芽生えます。

それは、「104回の国試に落ちる人は、落ちるべくして落ちる」ということ。

問題は易しいです。まるで必須問題。

 

実践①で「難しくはない」と述べましたが、「薬学生でない一般人でも頭をひねれば答えが出る」問題でした。

そして実践②は必須問題のような易しさ。

もちろん難しくて分からない、知らない問題もありますが、易しい問題は徹底的に易しいです。

 

この徹底的に易しい問題を全て得点できれば、合格は間違いないと確信しました。

これを間違う受験生は、落ちるべくして落ちます。

卒業試験でさえ合格できないと思いますが、国試で緊張してしまう人にとっては難しい問題に感じるのかもしれません。

 

 

★実践③★50点(60点満点)

疲れました。

問題が難しいのではなく、待ち時間です。

私は途中退室をしないと決めていたので、すべての試験をフルで受けました。

※実践③は試験終了後に説明があるため、途中退室できません。

 

1時間ほど残った時間をどう過ごそうかと、いろいろ考えました。

トイレに行ったり、寝てみたり……。

 

 

こうして2日間の104回薬剤師国家試験は終了しました。

2日間の感想をまとめると、以下になります。

・必須9割で受かる

・理論の物化生は解けなくて当然

・全体的に易しい

・104回だけで言えば、落ちる人は落ちるべくして落ちる

・問題の構成、傾向がガラッと変わった(複合系が多い)

・禁忌肢は問題からはわからない